
今日からつくしグループの子どもたちも素話を聞き始めました。初めてだったのでちょっと緊張していたのかもしれませんが、聞いたことのある「3匹の子豚」のお話だったので、楽しんで話を聞くことが出来たように思います。
たんぽぽグループとすみれグループにはちょっと怖い話をしてみました。子どもって怖い話が大好きですよね。いつもは「落語」みたいに話をする事が多いのですが、今日はいつもと違って、特に何の抑揚もない形で始めて、そのまま終わってみました。
たんぽぽグループ(百目)
図書館で見つけた昔話の中にあったお話です。
盲目の修行僧が手持ちのお金を数えている際に、ふとお金を落としてしまいます。そのお金を通りがかりの男が足で踏んづけて隠してしまうのですが、修行僧が脚絆を解くと、その下には百の目がぎょろぎょろ動いており、お金を隠そうとした男を睨みつけるというお話にしています。
どうやって足についた百の目を子どもたちが分かるようにするか?は少し悩みましたが、どうも「目が見えないのに旅をする」というところのほうが難しかったようです。「耳なし芳一」のお話をしたときも、ピンと来なかった感じがするのでそういう経験にまだ出会えていないのかもしれません。
すみれグループ(逆立ち幽霊)
沖縄の昔話だそうです。
夜暗くなるととある飴屋に女が飴を買いに来る。「これで子どもに飴を食べさせられる」という女。それが毎日続くものだから、しかも毎日夜にやってくるものだから、飴屋の店主は不気味に思い、女を付けていった。
すると、女は墓場に歩いていき墓の前で忽然と消える。その墓の下からは赤ん坊の鳴き声が聞こえるので、墓を掘り起こすと飴を買いに来ていた女の死体と赤ん坊が土の中から出てきた。
どうもこの女が赤ん坊を身ごもったまま死んでしまって、お墓の中で赤ん坊を産んだんだろう、ということになり赤ん坊は引き取られ、女はもう一度お墓に戻された。
それからも、飴屋のところには夜になると女が「子どもにあげる飴」を買いに来るそうです。
想像できると面白い
どのお話も頭の中でイメージを持つことが出来るととても楽しいお話です。すみれグループの子どもたちはもうすぐ小学校ということで、とても集中して聞いてくれました。
途中まで「何のことだかわからない」という表情だった子どもも、赤ん坊を引き取った後に、飴屋の扉をトントントンと叩く音がして「すみません、飴を売ってくれませんか」という声がしたときには、「ヒェッ」という音が聞こえそうなぐらいびっくりしていました。思い切り話に入り込んで聞いてくれていた証拠ですね。
素話では話し手の1人対子ども15人とかになるので、一人ひとりの「理解しているポイント」に合わせて話し方を変えるのは少し難しいのですが、お家の方がお子さんにお話をしてあげるときには、その子が一番理解できる言葉で、その子の楽しめるスピードで話をしてあげると良いですね。
大人でも苦手な人は多いのですが、話をしているときこそ相手の表情や反応をよく見て「どこまで理解しているか」「何を聞きたいと思っているか」を把握することが大切です。相手の表情や反応を正しく読み取れないと、どれだけ一生懸命言葉を尽くして話をしても「伝わらない」「話が長い」と評価されてしまいます。
相手のことを想像し、相手の頭の中を想像し、相手に合わせて言葉を紡ぐ。相手のことをどれだけ想像できるか、お話をする方も「想像できると面白い」だと思います。






