スライダー
2025年9月1日の素話(ライオンとネズミ・かっぱの相撲)【himeihoikuen】

今日はどちらも短めのお話です。

ライオンとネズミ(たんぽぽグループ)

イソップ童話のお話です。

とても弱いネズミが強いライオンを助けて命を救うというストーリーは、どんな人にも価値があって、親切は巡り巡って自分にも返ってくるというお話です。

ある日、サバンナを歩いていたネズミは木陰に小さなフカフカのこんもりした小山を見つけました。これは昼寝にちょうど良さそうだと思い、その小山を登って昼寝を始めました。

実はそのフカフカの小山に見えたものは、昼寝をしていた恐ろしいライオンでした。

ライオンは自分の背中に勝手に登って昼寝をするネズミを叩き起こして、こんな失礼なやつは叩き潰して食ってやる!と脅しました。

ネズミは心から謝って、「どうか命だけは助けてください!そうだ、あなたの命が危なくなったら、私があなたを助けてあげます。それでどうか許してもらえませんか?」と頼み込んだ。

ライオンは「こんなちっぽけなネズミが強いライオンを助けることなんか出来るわけない!」と思っていましたが、なぜかその言葉を信じたくなり、ネズミを許してあげることにしました。

次の日、同じようにライオンが昼寝をしていると、こっそり近づいた人間がライオンを網にかけて捕まえてしまいました。

ライオンはもうこれでは逃げられないと諦めそうになっていましたが、ネズミがこっそりと近づいてきて、ライオンの網をガジガジかじって網を破って逃がしてくれました。

ライオンは昨日の約束を守ってくれたネズミにとても感謝したそうです。

かっぱの相撲

登場人物は「子ども」「お父さん」「おじいちゃん」。この3人は仲良く暮らして、とても丁寧にきゅうりを育てていました。そろそろ収穫かな?と思っていた時に、なんとたくさんのきゅうりを盗まれてしまいました。

怒った3人は徹夜できゅうり畑を見張っていると、かっぱがきゅうりを根こそぎ盗んでいくではありませんか。

3人はかっぱの後をつけていき、かっぱの村を見つけました。すると村ではきゅうりをかけて相撲大会が開かれていました。

子どもが「俺達が作ったきゅうりを返せ!」とかっぱに怒鳴ると、かっぱたちから「そんなに返してほしかったら相撲で勝負だ!お前たち3人の誰か一人でも俺達に勝てたら返してやるぞ」と言い返してきたので、3人はかっぱと相撲を取ることにしまいした。

はじめは子どもがかっぱと戦います。もちろん子どもはかっぱに投げ飛ばされてしまいました。かっぱはとても相撲が強かったのです。

次にお父さんがかっぱと戦います。お父さんは体が大きく、畑仕事で鍛えているので、とても力持ちです。

はっけよいのこった!とがっぷり四つに組み合うと、お父さんはあっという間に投げ飛ばされてしまいました。お父さんでもかっぱには叶わないのでした。

最後に残ったおじいさん。おじいさんは体がヨボヨボでとても勝てそうにありません。

はっけよい・・・とかっぱが声を掛けると、おじいさんが「ちょっと待った」と声をかけます。

おじいさんはかっぱに話します。

「お前さんたち、相撲が強くて自慢しているのかもしれないが、相撲の基本がなっとらん。ええか、相撲というのは礼に始まり礼に終わる。まずは深く挨拶をしてから取り組みをせねばならん」

そう言うとかっぱたちは「そうだったのか!」と驚きました。

おじいさんは戦うかっぱと向かい合い「よろしくお願いします」と深々と頭を下げました。するとかっぱも真似して「よろしくお願いします」と深々と頭を下げました。

するとかっぱの頭にあるお皿から「ちから水」がザバーっと流れ出ました。かっぱは急に力が入らなくなってフラフラし始めました。そこを見逃さず、おじいさんは「はっけよい・・・のこった!」と声をかけ、よろよろのかっぱをあっという間に投げ飛ばしました。

こうしてかっぱに相撲で勝ったおじいさんは、無事にきゅうりを取り戻したそうです。

子どもと関わることは手間ひまがかかり時間がかかる

昔話は様々な教えが含まれています。一つ一つのお話を楽しむとともに、その裏にある教えを、自然な形で身体に染み込ませるためにも、昔話はとても大切です。

今は絵本も動画も溢れている時代です。わざわざ昔話を読んだり話したりしなくても新しくて子どもたちが喜ぶものは枚挙にいとまがありません。それはそれで良いことだと思います。一方、長い年月にわたり何世代も語り継がれて引き継がれている物語には、それだけの価値があるといえるのです。そんな価値あるものを子どもたちに経験させてあげないのは、もったいないなと思うのです。

大人の自分でも聞いたことや読んだことのない昔話がたくさんあります。定番と言われるストーリーも自分で素話をしようと思うと、「あれ?どんな結末だったっけ?」と驚くことがあります。昔話に触れる機会が減れば減るほどそうなる気がします。

子どもたちに「効率的」で「即効性の高い」子育てをしたいと思っている若い人も多いと思いますが、子どもたちと関わるときにはあえて「非効率」で「結果に繋がらない」関わりをすることも大切です。

もちろんそれには時間も手間もかかります。だからこそ大人だけで完結することは効率的に、即効性の高い方法を採用して、子どもたちと関わる時間とエネルギーを作ることが大切だと、日々感じているのです。

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