
今日は年中たんぽぽグループと年長すみれグループの子どもたちのうち、お話を聞きたい子どもたちだけで集まる形になりました。
「やりたいことが出来ること」を大切したいので、こんな形も良いですね。
今日は一休さんで有名な「水飴の毒」のお話でした。
和尚さんがもらってきた水飴を舐めたい一休さん。和尚さんからは「これは子どもには大変な毒なので、決して触ってはならんぞ」と釘を刺されてしまいます。それでも水飴が欲しくなった小僧たちは、一休さんの「とんち」で水飴を食べることが出来ました。
和尚さんも自分が嘘をついて「これは子どもには毒だ」と言ってしまったので、叱ることも言い返すことも出来ません。きれいに「一本取られた」ところが面白いお話です。
一人ひとりが尊重される世界へ
今回のお話は、いわゆる「子供だまし」は通用しないところが面白いと思います。
子どもたちは大人の姿をよく見ていますし、大人の話をよく聞いています。そして大人たちの様子を敏感に感じ取って、大人が想像するよりもしっかりと考えています。
「子どもは大人のミニチュアではなく、子どもの発想は子ども自身独自のものである。」という考えは当たり前の時代ですが、まだまだ「子どもだまし」でなんとか乗り切ろうという大人の考え方も残っている気がします。
子ども一人ひとりの存在を尊重すること、「大人に対して行わないことは、子どもに対しても行わない」を大切にしていくことが、もっと当たり前になってほしいと思います。
一人ひとりの存在を尊重されて育った子どもたちは、お互いを尊重して関わりを持ち、お互いの違いがあることを前提に、より良くなるためにはどうすればよいかを前向きに考えていけることを願っています。